日 時 :2025年4月24日(木)14:00-17:00
場 所 :東京藝術大学 芸術未来研究場 藝大部屋 〒東京都台東区上野桜木2丁目14−3
主 催 :東京藝術大学未来創造継承センター
話題提供:川村格夫(デザイナー)
プロジェクトを「記録」する際には、必ずと言っていいほどそこには「デザイン」という行為が関わります。デザインは、その記録を他者に伝えるために、プロジェクトの一部にフォーカスすることもあれば、ときには加工することもあります。それらは、プロジェクトをより正確(さまざまな意味で)に捉える/届けるための試行錯誤です。
今回の茶話会では、話題提供者にデザイナーの川村格夫さんを招き、デザインの視点から「記録」と「記憶」を考えます。また、この茶話会は「手紙」というデザインで記録を試みていますが、その在り方についても参加者のみなさんと議論し、アイデアを出し合う時間をつくれたらと考えています。
阿部航太
メンバー:服部浩之(キュレーター/大学院映像研究科メディア映像専攻)
西尾美也(美術家・ファッションデザイナー/美術学部先端芸術表現科)
畑まりあ(アートマネジャー/芸術未来研究場)
幅谷和眞(リサーチャー/未来創造継承センター)
阿部航太(デザイナー/文化人類学専攻)
平諭一郎(研究者/未来創造継承センター)
参加自由・途中入退出自由
これまでに展覧会やアートプロジェクトの記録にまつわる印刷物をたくさんつくっているデザイナーの川村格夫を迎えた。茶話会の前半は川村の手掛けてきた仕事について聞き、後半は参加者3人ずつ程度の小さな輪をつくって、「この茶話会の場を記録するアイデア」を話し合う。そして、各々が書き留めたアイデアシートを共有し、デザインという切り口でアートとプロジェクトの記録と記憶について考えた。
プロジェクトを主体者たちがどんな作り方をしているのか、どう見せたいのかを聞き、話しながら、ゆっくりつくる。もしくは主体者たちがつくることを横で見守ることを心がけていると川村は言い、デザイナーがひとりでデザインすることに抵抗を感じると述べる。茶話会の記録は当初から「手紙」という形式で記録されてきたが、今回を経てどのように変化していくのだろうか。(報告:平)
