日 時 :2024年4月23日(火)14:00-17:00
場 所 :東京藝術大学上野キャンパス・国際交流棟3Fコミュニティサロン
主 催 :東京藝術大学未来創造継承センター
話題提供:Hunter P Deerfield(インディペンデント・リサーチャー)*日英の逐次通訳あり
メンバー:服部浩之(キュレーター/大学院映像研究科メディア映像専攻)
西尾美也(美術家・ファッションデザイナー/美術学部先端芸術表現科)
畑まりあ(アートマネジャー/芸術未来研究場)
幅谷和眞(リサーチャー/未来創造継承センター)
阿部航太(デザイナー/文化人類学専攻)
平諭一郎(研究者/未来創造継承センター)
逐次通訳:田中ジョン直人(大学院国際芸術創造研究科)
参加自由・途中入退出自由
参加自由・事前登録不要・途中入退出自由
アメリカで生まれ、シンガポールの大学で学んだインディペンデント・リサーチャーのHunter P Deerfieldは、2018年以降も東南アジアに住み続け、現地のアーティストや人類学者に話を聞いてまわり、そこで語られた言葉やスタジオの風景、作品を撮影した写真を残していくアーカイヴ・プロジェクト「KIRTI」を実践している。ベトナム、ミャンマー、タイ、シンガポールで数珠つなぎにアーティストを紹介してもらいながら、あくまでも非公式に、カジュアルに、同じ人に何度も会って話を聞くことを重要視し、その内容をまとめたZINE(簡易的に印刷、製本された冊子)を発行する。権威に回収されず、検閲をすり抜けながら、多くのアーティストの手に届くように、地元のアートスペースで印刷、販売、流通することで持続的な営みを目指しているようだ。
プロジェクトの説明を終えると、参加者から日本語および英語での質問が相次ぎ、その受け答えからHunter氏はコンテンポラリー・アートや東南アジアという地域から一定の距離を保ちつつ、自身は執筆せず、あくまでもインタビュー対象が主体となる現在進行形の開かれたアーカイヴを心がけていることが感じられた。(報告:平)