日 時 :2024年7月29日(月)14:00-17:00
場 所 :東京藝術大学 芸術未来研究場 藝大部屋(旧日展新会館)〒東京都台東区上野桜木2丁目14−3
主 催 :東京藝術大学未来創造継承センター
話題提供:水野渚(大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻修士2年)
「色」の探求を通して、2023年に1年間暮らしたフィンランドのある小さな村と、わたし自身との関係性を発酵させるパフォーマティブなアーカイブプロジェクト「Eco Emotional Footprint」。
消えゆく草木で染めた色や野草茶、変化していく日々の記憶について、記録/記憶/民話づくりなどの観点からお話しします。
水野渚
メンバー:服部浩之(キュレーター/大学院映像研究科メディア映像専攻)
西尾美也(美術家・ファッションデザイナー/美術学部先端芸術表現科)
畑まりあ(アートマネジャー/芸術未来研究場)
幅谷和眞(リサーチャー/未来創造継承センター)
阿部航太(デザイナー/文化人類学専攻)
平諭一郎(研究者/未来創造継承センター)
参加自由・途中入退出自由
第3回目となる茶話会は上野桜木にある東京藝術大学の新たな場所で開かれた。以前には美術展覧会を主催する法人の建物であったようだ。その1階に畳を敷いて車座になって語り合う。地域に開かれたガラス張りのスペースは時折、道を歩く人が訝しげに中を覗き込んでいる。
12畳ほどの畳の上で、水野渚がフィンランドの小さな村で実施したプロジェクト「Eco Emotional Footprint」の話題を提供した。プロジェクトの記録について水野は、プロジェクトの意図や雰囲気をいま現在の人に伝える「ドキュメンテーションとしての記録」と、未来の人に活用してもらうための「アーカイヴとしての記録」の2つの方向から、活動を残していきたいと語る。
草木染めによる日記や野草を用いた茶会、成果発表の展示など、いろいろな話を参加者が聞き、それぞれに感じたことを述べたりもしたが、茶話会を中座してそれぞれに小説を黙読する時間が、最も穏やかで心地よい空気で包まれていた。(報告:平)