新着情報
2024/7/8 │ 7月29日(月)14:00〜17:00に「茶話会vol.3」を開催します。
2024/4/8 │ 4月23日(火)14:00〜17:00に「vol.2」を開催します。
2024/4/1 │ ウェブサイトを開設しました。
アートとプロジェクトの記録と記憶を語る茶話会
ともに考え、なにかを創り、同じ時を過ごす。
現代のアートは、美術や音楽、映像や身体表現の領域が互いに近づき、融合することで、時間を伴うプロジェクト型の表現であふれています。
そのようなアートは「いま、ここ」で体験することが重要ですが、時間や空間が隔てられた人のために、物質的なものとして残らないできごとを、文章や写真、映像によって記録し伝えようとしてきました。
しかし、絵画を画像で、公演を映像で鑑賞することのほうが多くなっている現代において、はたして記録を鑑賞するだけでアートを存分に体験することはできるのでしょうか。また、リアルに体験した人の記憶が語り継がれることで、後に感動や興奮、臨場感が伝わっていくのでしょうか。
「アートワークからアートドキュメンテーションへ」*という語に表されるように、現代のアーティストは作品の写真や映像、音源だけにとどまらない、活動やできごとを意識的にアーカイヴして社会へと接続することが求められています。
わたしたちは、これからどうやってアートをのこし、伝え、共有していくのでしょう。
そのことを「ともに考え、語らう場」として、この会を開催したいと思います。
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* Boris Groys. 2002. Kunst im Zeitalter der Biopolitik: Vom Kunstwerk zur Kunstdokumentation. Documenta 11, Platform 5: Ausstelung, Ostfildern-Ruit: Hatje Cantz, pp 107-113. ボリス・グロイス(著)、石田圭子、齋木克裕。三本松倫代、角尾宣信(訳)『アート・パワー』現代企画室、2017年